襖紙に出るシミの原因とその予防法

襖紙にシミが出るという話は、かつてはよく聞かれましたが
後に襖紙メーカーや、接着剤メーカーが防カビ対策など品質改良をしたため
「シミが出る」といった苦情は少なくなったといわれています。

襖紙にシミが出る原因は、いろいろと考えられますが、決定的な原因は明らかではありません。
全ての襖紙にシミが出るわけではないからです。
つまり、いろいろな原因が重なったときの確率の問題でシミが発生してしまうと考えられているのです。



考えられる原因を、それぞれ見ていきましょう。


①材料と接着剤
シミが出るという問題が起こったとき、まず疑われたのが材料と接着剤です。
そのため、商品を製造しているメーカーは必至で研究をしました。
防カビ剤を入れたり、不純物が入っていないかを調べたり、紙のなかの鉄分を取り除くなどの工夫をしました。
その甲斐あって、現在では「シミが出る」という苦情は減っているそうです。
しかし、絶対的な原因とはわかっていません。


②工作上の問題
襖を作るときに問題がある場合です。
袋張りにしないで、直貼りしてしまったときに、ベニヤの成分が紙に沁み出てシミになる場合があるようです。


③住宅の気密性の問題
これは、襖自体の問題ではなく、それを取り巻く住宅環境を原因と考える説です。
アルミサッシや鉄筋コンクリート造りの普及で、住宅の気密性は向上しました。
それに加え、建売住宅や分譲マンションも多く建築されています。



完成直後の住宅というのは、乾燥しきっていないなど、湿度は高い傾向にあります。
そのうえ閉め切っておくと換気も悪く、湿気がこもってしまった状態でシミの出やすい環境を作っていると考えられています。


このように、さまざまな原因が絡み合って起こる現象ととらえて
それを予防するには、こうしたリスクをひとつひとつ注意ぶかく見ることが必要かもしれません。



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